淡路島には何度も行っていますが、沼島(ぬしま)にわたるのは初めてです。
ずっと行きたかった自凝(おのころ)神社に行く途中に、沼島八幡神社があったので参拝してきました。
こちらが沼島八幡神社。
正式名称は「沼島八幡宮」ですが、沼島八幡神社と呼ばれることが多いようです。
後ろの森は「神域」とのことで、神社が創建されるはるか以前より、守り続けられて来たとのこと。
樹齢200年を超える「スダジイ」や「タブノキ」がある自然林で、自然環境保全地域にも指定されています。
新緑の季節は、緑の葉がとても美しいそう。
毎年5月には春祭りが行われるので、その際にまた訪れたいです。
訪れた時は桜がちょうど散り初めで、風が吹くたびに花びらがザーッと舞っていました。
石段を登ると、とてもいい景色。港が一望できます。
本殿に向かって左側の狛犬さま。強そうです。
向かって右側。後ろはご神木とのこと。
本殿の両脇には種類の違う桜が植わっています。
訪れた時は、ちょうど八重桜が満開でした。
御朱印は、沼島八幡神社、自凝神社、沼島港のすぐそばにある厳島神社、沼島の神明山中腹にある神明神社のものがいただけます。
石段の下に宮司さんの住居があるので、そちらに声をかけてください、とのことでした。
沼島の伝説を記した奉納額。
全国的にも珍しいという「逆羅針盤」。
逆羅針盤は、江戸時代、和船で使われていた特殊な羅針盤で、方位を表す干支が中国のものとは異なり、反時計回りになっています。
これは、方位を読みやすく工夫した、日本独自のものとのこと。
かつては水軍の拠点でもあったという沼島の、海との結びつきが感じられます。
淡路島には、三つの逆羅針盤がある神社があります。
一つはこの沼島八幡神社。
もう一つは、淡路北端の石屋神社(いわやじんじゃ)。
もう一つが、伊弉諾神宮だそうです。
石屋神社の逆羅針盤は見たことがあるのですが、伊弉諾神宮のものは未確認です。参拝されたらぜひ探してみてください。
宮司さんの想いが伝わってきます。
毎日参拝できなくても、祈願料(年間三百円)を納めれば、毎月一日に「無事と家内安全」を神様にお伝えし祈ってくださるとのこと。なんともありがたいことです。
私も家族の分もあわせて、祈願料を納めてきました。
沼島八幡神社は背後の山が神域になっているからか、宮司さんが日々丁寧に祀っておられるからか、とても清々しい感じがしました。言ってみれば、パワースポットです。
沼島に行ったら、ぜひお参りするのをおすすめします。
おまけの逆さ狛犬
屋根の上に「逆さ狛犬」が。
逆立ち狛犬などとも呼ばれ、脚を天に向けているのは雲を蹴り上げる様をあらわしているそうです。
この小さな逆さ狛犬のフォルムがとても愛らしくて、大のお気に入りです。
(顔は勇猛果敢といった感じですが)
同じような狛犬が、淡路の西濱大明神にもいます。
お参りしたら、ぜひ屋根の上にも注目してみてください。